異色のインターンシップ

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“ 上下関係を感じさせない
ことに驚きました ”

── 一方で、会社組織という環境に緊張していた参加者たちは、上下関係の堅苦しさがなく、風通しがいい社内の雰囲気に、しだいに馴染んでいく。

中井 中井
最初は、社会人って仕事やマナーにさぞかし厳しいんだろうなと緊張していたんです。でも、意外に無駄な厳しさはなくて、ユルいというか、優しい雰囲気でした。上下関係も、あまり感じさせませんでしたし。
大森 大森
友人が行った会社では、些細なマナーをうるさく言われたそうで、サンリツにしといてよかったぁ、と思いましたね。
落合 落合
会議なんかでも、一番上の人が平気で先に下座に座ったりするんで、どうしようかなと最初は悩んだりもしました。(笑) でも、すぐに気にならなくなります。インターンシップ期間中は、ランチは学生全員と社員1〜2名とが会議室で、夜は「反省会」という名の飲み会が、毎年の定番コースです。未成年の方はノンアルコールですが、それでも毎年盛り上がります。
佐藤(蕗) 佐藤
(蕗)
インターンシップ期間中は、年齢が近い女性社員の方々が食事会を開いてくださいました。それぞれの出身校の話なんかで盛り上がったりしましたよ。学生同士も、けっこうしゃべったり、仕事の後で一緒にご飯に行ったりと、仲よくなりましたね。

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“ 自分を活かしてくれる
会社がいいなと ”

── 座談会の参加者は、インターンシップを体験後、サンリツへの入社を決めた人たちばかり。その理由には、個々人の考え方や事情があるが、「開発の仕事がしたい」という動機は全員に共通している。

落合 落合
私は最初から、インターンシップ先で思ったような仕事が出来るなら、そこに就職したいなと決めていました。ちゃんとしたモノ作りの会社だし、ハードとソフトが両立しているし、いいなと。
佐藤(蕗) 佐藤
(蕗)
私も、インターンシップ先の会社がよければ、そこに就職したいと最初から思っていました。多くの会社は選考の日程が長くて、会社によっては内々定まで2か月近くかかるんです。それに対してサンリツは1週間程度。短期間で就職を決められるのがメリットだと感じました。もちろん、中身がよく分からない会社に決めるよりは、社内をよく知っている会社に行きたいという思いもありました。
大森 大森
就職先を選ぶのに、色々な業種の将来性を調べたりしていたんです。でも、調べていくうちに、将来性があっても自分が馴染めない会社だったら意味がない、自分を活かしてくれる会社であることの方が大事だなと思うようになりました。そうなるとサンリツのアットホームな雰囲気は自分に向いてるなと、リスクを回避したんです。(笑)
西岡 西岡
ソフトの仕事ができるということはもちろん、社員が優しくて、何を聞きに行っても丁寧に教えてくれる、無駄な規律のうるささもないし、この会社だったら楽しく働いていけそうだなと。
中井 中井
最初から、東京で組込コンピュータの仕事をしたいと決めていて、インターンシップの後も、改めて就職先を検討しました。でも、候補になる会社そのものが少なくて、事業内容や待遇面で絞り込んでいって、最終的にサンリツが残りました。

6

“ ハード&ソフトの開発が
やれる会社は少ないです ”

工藤 工藤
私の時は、卒業予定者に対して1000社くらいから求人が来ていたんですね。でも、仕事の内容を見ると、ビルメンテナンス、工場の生産ライン設置や工程管理、サーバ管理といった業務が多くて、開発をやらせてくれる会社はものすごく少ないんです。それなら、先輩も就職しているし、インターンシップに行ったサンリツがいいなと。
佐藤(大) 佐藤
(大)
進学か就職か最後まで迷っていて、結局、学校の勉強はもういいかなと、就職に決めました。その時に、インターンシップで「RTミドルウェア」を使ってロボットアーム制御のプログラミングをした経験がすごく大きくて、サンリツに決めました。数学的に方程式を実装して動かすわけですけど、数学とプログラミングという自分の強い分野を活かせるので、この会社が向いてるなと思いました。
松岡 松岡
私はハードとソフトの両方を勉強してきましたので、その両方をやっていて、しかも開発をやらせてもらえる会社となると、選択肢は非常に少なかったです。それなら、インターンシップでよく知っているサンリツへ行こうと思いました。入社してから知ったのですが、名古屋にもサンリツの拠点があるので、郷里に帰っても勤められる可能性があるかなと。
大場 大場
正直なところ、大手企業とサンリツとで迷いました。ちょうどその大手がAR開発のためにソフト技術者の募集を開始したところだったんです。でも、まだ最初の年で技術者の仕事内容が見えていなかったことと、自分の仕事をソフトだけに絞ることに抵抗があったので、インターンシップでハードとソフトの開発現場を見ているサンリツを選びました。

7

“ 会社名で選ぶのではなく、
自分に合った仕事を ”

── 最後に、これからインターンシップに参加する学生たちに、先輩として伝えたい「仕事選び」のメッセージを聞いた。

工藤 工藤
同期の卒業生は160人くらいいたんですが、すでに数十人が辞めてしまいました。仕事の内容が思っていたこととかけ離れていたり、会社の雰囲気や文化に馴染めなかったり……。やはり会社名で選ぶのではなく、自分に合った仕事に就くべきですね。その時の気分だけで選んでしまうと、後悔することが多いと思います。
落合 落合
仕事に目的がないと、モチベーションが上がらないです。言われたことをそのままやるのが好きな人と、自分で主体的に動くことが好きな人とがいますけど、技術者の仕事に向くのは後者のタイプ。インターンシップでも、なぜそうするのかを自分で考えない人はキビシイです。ぜひ、主体性を持った就活をしてください。

2020年3月収録

社長からひと言

弊社のインターンシップは、毎年、テーマを設けて募集しています。興味を持ってやる気がある方には、必ず得るものがあると思います。
ただし、技術にしか興味がない方は、得るものが小さく、仕事に興味がある方は得るものが大きい。学校の勉強と仕事とは違います。仕事の体験に興味を持って来ていただければ、気付きや学びがたくさんあります。
ぜひ、そういう気持ちでご参加ください。

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