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製造現場の無線Tips

無線を扱うときの注意点

無線トラブルを解決し、改善を行うためには、まず現状を視える化し、分析する必要があります。改善ができたら、次は予防保全につなげることが重要です。

具体的には、以下のようなステップで進めることができます。

  1. 現状を把握する
    無線トラブルが発生している原因を調査し、現状を把握します。
  2. 分析する
    現状を分析し、問題点を特定します。
  3. 改善する
    問題点を特定したら、改善策を検討し、実行します。
  4. 予防保全につなげる

無線化のメリットを享受するには、正しい知識と設計が必要です。ちょっとした、ですが重要なTipsを紹介します。

多すぎるアクセスポイント 百害あって一利なし、アクセスポイント(親機)は制御データを定期的に送信し、子機も制御データを送信する為、制御データが様々な悪影響を及ぼします。
簡単な対策 有線通信を無線通信に置き換えてパフォーマンスが得られない場合、元々の有線通信の手順自体が無線通信に向いていない可能性があります。特に古くからあるRS232Cなどの通信を独自方式にしている場合は注意が必要です。
サイトサーベイ 一般的なサイトサーベイツールの出力結果は時間のズレが発生します。測定器を持って動いた分、最初の測定点の時間と時間のズレが生じる為、測定結果に問題がなかったとしても、観測できなかっただけの可能性があります。
生存確認はほどほどに 無線の切断、遅延対策として、再送を増やした「数打ちゃ当たる」設計を見ることがありますが、そのせいで切れたり遅れやすくなる場合があります。システムの目的に合わせて適切な通信設計を行いましょう。
無線化時は設計見直しを APを繋げば「無線化」は実現できます。ただ「有線で繋がっている設計」のままだとトラブルになりやすいです。
無線化に併せて、通信プログラム側も設計の見直しをしましょう。
ローミングによる一時切断 中継用のAPを置いて通信可能範囲を広げた場合、特別に対策しない限り、接続先APを切り替える(ローミング)タイミングで必ず通信が切れます。
繋ぎ直しにも数秒かかります。その動作を前提としてシステムを設計しましょう。
わをん
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