多彩な人々の技術スキルが集い
自由で柔軟な「開発」を目指す

多彩な社員がパワーを生む

迷うくらいなら、試してみれば

どうしようかなと迷っていたら、「とりあえず、やってみなよ」と周囲からすぐ声がかかります

システム開発部の主任技師、津国朋孝は転職してきてまだ1年。ソフトウェア会社で20年近くのキャリアを重ねた後に移ってきた。

「ずっと同じお客さまを担当していたので、ソフトを作っては改修し、また作っては改修する。同じことの繰り返しでした。それで、新しいことにもチャレンジしてみたいと、ソフトを使う側の仕事、作る側の仕事の両方を視野に転職先を探して、サンリツと出会いました。
以前の仕事とは畑が違うので、イチから勉強しなくてはいけませんけど、やっているうちにそれが楽しくなってきたところです」

津国もやはり、社内のスピード感に驚かされたと言う。

「その辺のソフト会社よりも、ソフトの導入が早いんです。大きな会社ですと、業務に役立つツールソフトであっても、必要以上にセキュリティを気にしたり、世間のいい評価が固まるまで動かなかったりして、導入には時間がかかります。
でも、サンリツでは、じゃあ、やってみようかとパッと決まる。情報共有のソフトなんかは、あっという間に導入して実際に情報共有ができるようになる。ソフトの会社より、情報共有が進んでいるのにビックリしました」

そして、そのスピード感は、前向きなチャレンジを許容する文化に支えられているのだという。

「サンリツの会社ビジョンにも掲げられていますが、チャレンジすることを許容する考え方が、モノの作り手としてはありがたい。前職の時は、チャレンジよりもリスクを重視するような面があって、進むか、止めるかの判断の際は、“このままで十分なのでは”というネガティブな意見に押されがちでした。
でも、サンリツでは、“それなら、やってみようよ”という周りからの後押しがある。そういった社内の姿勢は嬉しいですね。
実際、現在は社内でプロジェクト管理ツールのシステムを作ろうとしていますが、どうしようかなと迷っていたら、“とりあえず、やってみなよ”とすぐに声がかかります。迷っている時間があるのだったら、試してみればという文化なんです」

自分の働き方は、自分で決める

プロジェクトにかかわる全員があらゆる情報を共有します。仕事はやりやすいですね

仕事の進め方だけではない。社内の雰囲気そのものが、これまで経験した職場とは違うという社員もいる。

開発三部の主任技師、エルハドリ・アリはモロッコ出身。1992年に日本の大学に留学し、大学院まで修了。卒業後は日本の大手情報通信機器メーカーに入社して、LSIの設計に6年間携わった。

その後、FPGAのメーカーに転職。プロダクトSEを10年以上経験し、4年前にサンリツに入社してきた。

「サンリツが、これまで働いてきた会社と全然違うと思わされた点は、上下関係がなかったことですね。最初に入ったのが歴史の古い会社で、上司・部下、先輩・後輩の上下関係がきちんとしていただけに、雰囲気の違いは大きかったです。非常に風通しがいい。
上下関係がないことで、情報共有の考え方も違いました。最初の会社では、情報は上司から渡されるものが全てでした。でもサンリツでは、プロジェクトにかかわる全員が、あらゆる情報をフラットに共有します。全体が見えるので、仕事はやりやすいですね」

フラットな組織は、フラットな仕事の進め方につながる。

「現在、私はハードウェアの開発をやっていますけど、個々のエンジニアの強みを活かす形でプロジェクトチームが組まれています。普通の会社のように上司が仕事を割り振るのではなく、プロジェクトの中の責任範囲を自分で決めて、引き受けた役割についてはリーダーシップを持って仕事を進める。これは楽しいですよ。それに、ワークライフバランスも保てます」

自らの仕事を、自らのリーダーシップで進めていく。その結果、ワークライフバランスの面で、ゆとりある生活が実現できるという。
ワークライフバランスについて、津国が補足する。

「仕事は仕事、休みは休みという考え方がしっかりとあります。どうしてもIT関係の職場は残業が多く、夜中まで働いたり、徹夜することが当たり前でしたから、サンリツに来て、フレックスタイム制や裁量労働制を使って規則正しく働けるのは新鮮でした」

FAを学び、自分の会社を興したい

学べることがたくさんあります。将来はFA技術を活用してタイで会社をつくりたい

ITエンジニアリング部のカンカーン・カミンはタイの出身。日本の大学・大学院を卒業し、サンリツに入社した。もともと自動車工場の生産ラインに興味があり、サンリツでもFAのソフトウェアを担当する。

「やっている仕事は、主に生産指示システムのソフトの修正です。自動車工場の現場で端末の更新作業をするために、出張することが多いですね。タイにあるお客さまの自動車工場に出張して、更新作業をしてきた経験もあります。仕事はたいてい1人で進めています」

カミンには、エンジニアとして、将来に向けての夢があるという。

「今は、まだサンリツでFA技術を勉強しているところです。自動車工場の現場の仕事をこなすことで、学べることがとてもたくさんある。将来は、タイでFA技術を活用できる会社を作りたいと考えています」

ソリューション部のサクンナック・パンタリー(通名:ソー)もタイの出身。タイで高校時代に国際物理オリンピックに参加し、物理の面白さにハマったという。日本の文部科学省の奨学金を受け、技術を学ぶために高専に留学。2020年に新卒としてサンリツに入社した。

「高専では電気工学を勉強しました。でも、どちらかといえば物理のほうが好きで、卒業したら物理を活かせるエンジニアの仕事がしたいなと思っていました。そうしたらサンリツのことを知って、高専出身者が開発の仕事を任される会社だと聞いて決めました」

現在、ソーが取り組むのは点滴の計測装置。医療現場向けに点滴量を自動で計測し、流速を管理するシステムを開発している。

「医療機器の開発は、入社して最初に担当しました。やってみて、すぐ好きな仕事になりましたね。母が看護師ですし、私も高校時代は医師になりたいと思った時期がありました。でも、血を見るのが苦手で……(笑)
今は点滴の計測装置の研究開発で、実験を重ねている段階です。
実験は点滴の流速計測精度を高めるために行うのですが、精度を下げていそうな要因を見つけ出して改良し、誤差やバラつきを測定する。精度に満足がいかなければ、また別の要因を探していくことの繰り返しです。
自分で1週間の計画を立てて、先輩とも相談しながら自分のペースで進めていけるので、とても仕事はやりやすいです」

開発に必要な道具は惜しみません

国際物理オリンピックに参加して物理の面白さにハマりました。今の開発環境が気に入ってます

ソーは、社内の開発環境が整っていることも、仕事のしやすさだと言う。

「例えば3Dプリンター。家庭用ではなく、開発に使うようなものは400万円くらいします。それで部品を作るのですが、材料費も高い。今の私の仕事では使いませんけど、先輩たちは、3Dプリンターを当たり前に使って開発の仕事をしています」

3Dプリンターだけではない。
開発用に必要なハードもソフトも、必要とあれば躊躇なく導入してくれるのがサンリツだと福嶋は言う。

「製品を設計して開発していくには、必ず測定の作業が伴います。サンリツはそれを自分たちでやっていて、製品の生産規模から考えると非常に真面目に取り組んでいるんですね。
例えば、電気信号を測定するオシロスコープという機械がありますが、性能のいいものは、かなり高価です。安いものは数十万円、数百万円からありますが、いちばん速い高速信号や作動信号はとても測れない。性能のいいものは数千万円します。
それを社内に備えていて、性能の進化に合わせて数年に1回は買い替えていく。普通の会社なら、測定は外注に出せとか、安いものを買って、これで何とかしろということが多い。でもサンリツは、必要だったら買いましょうというスタンスなんです。
それは、ソフトウェアも同じ。新しいアーキテクチャに対応するソフトを開発するのに、初期投資が1500万円もかかるので躊躇していると、なんでやらないのと会社から言われる。開発に必要な最先端のものを導入することには、迷いがないですね」

開発がやりたければウチにおいで

最後に、福嶋が開発という仕事の未来について語った。

「サンリツは、この先の3年や5年ではなくて、30年、50年と開発で生きていける会社だと思っています。サンリツの技術、サンリツの開発の進め方を知って、“そういう会社に、こういう課題を解決してもらいたい”と希望する会社は多いでしょう。
コンピュータの世界では、開発はほとんど台湾や中国、あるいはソフトの一部はインドに集約されてしまい、日本で開発をやっている会社は極めて少なくなっています。
しかし、自動車をはじめとして、日本で開発や生産をしている産業はたくさんある。それらの産業に、まだまだコンピュータ技術の活用は必要です。
今、様々な場所で働いているコンピュータエンジニア、その卵である学生さんたちには、“開発がやりたければウチにおいで”と声を掛けたいですね」

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